活性汚泥法による排水処理に関してまとめたもの

活性汚泥法による

排水処理に関してまとめたもの

TageSP

 

      あくまでもTageSPの 勝手な想像です。

      内容に正しくないことが含まれているかと思いますので気をつけてください

 

 

処理状態 に関して

       ばっ気槽の処理状態が悪い例を、今回は、主に、

Ø         過ばっ気

Ø         未処理

2種類に絞って原因を記述していきます。

 

       「過ばっ気」について

過ばっ気状態になると、主に以下のようになりますが、必ずしも、そうなるとも限らないです。

l         pHが低くなります。

l         DOは高くなります。

l         アンモニアや亜硝酸が濃く検出されます。亜硝酸だけが濃い場合もあります。

l         SVは逆転します。または沈んでも上澄水が、白濁します。

l         汚泥の色が明るくなります。

l         細かいスカムがフワフワと浮いてきます。

 

 

       「未処理」について

未処理状態になると、主に以下のようになりますが、必ずしも、そうなるとも限らないです。

l         pHが高くなります。

l         DOは低くなります。

l         アンモニアや亜硝酸が濃く検出されます。アンモニアだけが濃い場合もあります。

l         SVは逆転します。または沈んでも上澄水が、黄ばみます。

l         汚泥の色が暗くなります。

l         大きなスカムが固まってドカッと浮いてきます。

 


 

- 水温 に関して

◆ 水温が下がると、ばっ気槽の生物活性が下がり必要な空気量が減ります。このため、過ばっ気になる危険性が増えます

それと同時に、生物活性が低いので未処理になる可能性も高くなります。適正な空気量の幅が狭くなるので、活性の低い生物の質より量を増やして、適正範囲の幅を広げるために返送量を増やしたりして、ばっ気槽を、少し濃くしてやる対策も考えられます。

ただし、返送量が多すぎると、沈殿槽の滞留時間が低下して、汚泥界面が高くなる可能性も、考えられます。

 

◆ 逆に、水温が上がると、生物の活性が増えばっ気槽に必要な空気量が増えます。それと同時に、ばっ気槽の「入」と、「出」のpHの変化量も増えます。ばっ気槽が濃くなりすぎ、DO が不足し未処理にならないようにも、気をつけてください。

 

 

 

- ばっ気槽での濃度 に関して

◆ ばっ気槽の濃度が下がると、ばっ気槽の生物の量が減り、必要な空気量が減ります。このため、過ばっ気になる危険性が増えます

それと同時に、生物の量が少ないので未処理になる可能性も高くなります。適正な空気量の幅が狭くなるので、生物の量を増やして、適正範囲の幅を広げるために返送量を増やしたりして、ばっ気槽を、濃くしてやる対策が考えられます。

ただし、返送量が多すぎると、沈殿槽の滞留時間が低下して、汚泥界面が高くなる可能性も、考えられます。

 

◆ 逆に、ばっ気槽の濃度が上がると、生物の量が増えばっ気槽に必要な空気量が増え、空気不足になって未処理になる可能性があります。

 

 

- 空気量 に関して

◆ ばっ気槽への送風量が下がると、ばっ気槽の生物活性が下がります。送風量を下げすぎると、未処理になる可能性が高くなります。

 

◆ 逆に、ばっ気槽への送風量が上がると、ばっ気槽の生物活性が上がります。送風量を上げすぎると、過ばっ気になる可能性が高くなります。

 

 


 

※以上の①~③をまとめると、以下の図のようになります。

 

 

       以上の変化を見て、ばっ気槽の状態を適正な範囲にするために、送風量を把握し、水温・pHDO・返送量をよく測定して、しっかりと記録しておくようにします。

       どのpHDOが、適正なのかは、施設や季節によって、異なってきますので、その時その時にあった値になるように、調整します。

 

 

Ⅲ 流入水に関して

◆ いつもより濃い流入水が多く入ってきた場合。そこだまりを吸った場合などは、まずは未処理に注意します 滞留時間が取りにくいですが、しかし、返送量は少なくしすぎないように、抑えます。

送風量は増やします。また、ばっ気槽側に、全体的な活性汚泥を寄せて、できるだけ濃い流入汚水を、濃いばっ気槽で迎え撃つようにして、空気量も多くして処理能力も上げておきます。

投入量は、増やしますが、滞留時間が減ると沈殿槽がすぐにキャリーオーバーする危険性があるので、汚泥の引き抜き量を、できるだけ増やします。

 

◆ いつもより薄い流入水が大量に入ってきた場合。大雨の日の場合などは、過ばっきに気をつけます。ばっ気槽の濃度が下がり、沈殿槽側に、全体的に汚泥が偏りやすくなります。

このため、ばっ気槽が薄くなりすぎないように、投入量に対しての返送量を多めにしますが、滞留時間には気を付けて、汚泥界面の上昇に気をつけます。空気量は、薄くなったばっ気槽に合わせます。

しかし、あまりにも流入水が多い場合は、ばっ気槽から沈殿槽、その下流へと汚泥が押し流されていく可能性があるのでブロアを止めて、ばっ気槽の撹拌をやめて、汚泥を沈ませて流出を防ぎます。

 

◇ 投入量や返送量を増やすと、沈殿槽の汚泥界面が上がるので、一時的に汚泥引き抜き量を増やしますが、汚泥を引き抜き過ぎると全体の汚泥量が減ってしまい、過ばっ気や未処理の原因になってしまいます。

 

◆ いつもより流入量が減ってしまっている場合は、過曝気に注意します。流入水量が極端に減ってしまった場合や、調整ポンプの停止で投入が止まった状態が長引いた場合は、極端な過ばっ気になる可能性があます。

極端な過ばっ気では、pHの緩衝能力が失われ pH4以下になるケースもあります。

 

pHの緩衝作用を一度失うと、なかなか元に戻らず、とても低いpHの状態が続きます。

こうなる前に、空気量を減らし、返送量を増やして、ばっ気槽の汚泥を増やしpHを上げる方向に調整します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Ⅳ 測定項目に関して

-① pHに関して

pHの測定は、人での体温測定と同じようなものです。基本的なパラメーターです。

pHの測定地点は、毎回同じ場所とし、さらに、その測定地点のpHを見るだけでなく。ばっ気槽の「入」と「出」の差。ばっ気槽の「出」と、沈殿槽。また、接触酸化槽とで、pHがどれだけ変化しているか。その差も見ます。

また、pH計は、よく狂うので過信しすぎないように気を付けます。データが信用できない場合は、pH測定キットで、別に調べて確認します。

 

-② SVに関して

SVは、沈殿槽での汚泥の質感や、沈み方などの状態を知る方法です。ばっ気槽SV30が、なかなか沈まなかったり、SV24時間が反転していたら、つまり沈殿槽の汚泥は、沈みが悪くなっていることを示します。

返送汚泥のSVは、主に汚泥濃縮槽での汚泥の振る舞いを知る方法です。

返送SV24時間で、どれだけ中間水が分離して、濃縮槽で水が抜けるかを知ることができます。

 

SVは単に汚泥の沈み方だけではなく、分離した中間水の水の状態を見ることで、沈殿槽の上澄水の状態を知ることができます。スカムがどれぐらいできているのか?白濁はしていないか?黄ばんでいないか?匂いはおかしくないか?も、確認をします

白濁していたら過ばっ気の可能性。黄ばんでいたら未処理の可能性。匂いがあったら処理が悪い可能性を考えます 汚泥の色が黒くても、明るい色過ぎても処理の悪化の可能性を考えます。

 

-③ アンモニアと亜硝酸に関して

       アンモニアが多く亜硝酸が少ない場合は、未処理の可能性があります。アンモニアが亜硝酸に酸化されておらず、酸素が少ない可能性を考えます。

       亜硝酸が多くアンモニアが少ない場合は、過ばっ気の可能性が考えられます。アンモニアが亜硝酸に酸化されきっている可能性を考えます。しかし、こういったケースはあまりありません。

       アンモニアが多く亜硝酸も多い場合は、過曝気か未処理のどちらか分からないですが、処理が悪い状態です。どう悪いかは、pH。または、他の測定と合わせてどちらでが原因であるかを考えます。

 

-④ その他の測定項目

       MLSSは、ばっ気槽の汚泥の濃度を知る方法です。水温や投入量に合ったばっ気槽の汚泥濃度となっているか?濃すぎたり薄すぎたりしていないか?を、確認します。

       透視度では、単なる“透視度“を測定するだけではなく。水の色合いや、濁り具合も記録しておきます。たとえ透視度が、50以上また100以上であっても、その中でランク付けをして記録しておくといいでしょう。

       ポンプの稼働時間は、流入水量の測定に対応します。投入量が適正であるかを確認します。また、流入量や今後の天気などから、稼働時間ができるだけ一定になるように必要なら投入量を調整します。

       空気量と返送量は、こまめにチェックします。どちらも、ちょっとしたことで変動しやすいので、適正な値になっているか、こまめに確認をします。

       全ての測定結果は必ずどこかに細かく記録しておきます。問題が起きた時は、過去の記録を遡って、どこからおかしくなったのか?や、今後の対策を考えるために必要です。原因をはっきりさせるためにも、測定結果は細かく記録しておいた方が良いと考えております。

       私の考えとして 調子がよい時こそ、特にしっかり測定をしておきます。どの水温で、どの投入量の時に、空気量や返送量がどれくらいで調子が良かった?また、pHの値や、各槽での変化する量が、どの程度だったのか?記録していくと、もし悪くなった時にその値を目標値として向かい、管理してやると、やり易く、自分の考えも整理がしやすくなると考えています。

       規定の測定項目以外にも、CODなど普段は測定しないような測定項目も、たまに測定しておくといいと思います。お客さん等から、急にそう言った測定項目のことを尋ねられても、大まかな返答ができるようになれる上、新しい発見につながることも考えられます。

 

 

以上

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